無職になり、仕方なく北海道の友人の家に居候。実家は県外で、移動もできない。友人にも気を遣う。
ひたすら仕事を探すのみ。
こんな状況では、なかなか仕事が決まらなかった。
住み込みの仕事を北海道内で見つけるのには難しく、2ヶ月ほどしてようやく決まった。
リアルタイムで、この話を聞いたときに「リゾートバイトでお金を貯めること」「リゾートバイトしながら住む場所を変えること」が今後は難しいかもしれない。っていうかヤバイと思う。
働く場所がない。
住む場所がない。
しかも、そんなにお金が貯まっていない状態だったら。
リゾートバイトは危険?仕事がなくなれば住む場所もなくなる
リゾートバイトの魅力は「寮費無料」「食費無料」で働いた分の、ほとんどを貯金できること。
一人暮らしのときにかかる家賃や光熱費も払わなくていい。食事は賄いを食べればいい。たまに、お菓子やお酒を買ったり、スーパーやドラッグストアに行ったり。ガチで節約すれば、毎月15〜20万を貯金していた人もいたほど。
日本全国、行きたい場所、好きな場所に行けて、経験したことがある職種を選べばイージーモード。なんて考えていた人もいただろう。
それがいっきにハードモード。
仕事はない。ホテルや旅館がつぶれる。旅行者がいないのだから当たり前であって、観光産業は大打撃である。
仕事がなくなれば、当然住む場所もない。強制送還で実家があればラッキーで、実家に戻れない勢はどうすればいいのか。
もはや、ホームレス…。
になる前に、リゾートバイト生活を始めるなら覚悟して、賢く生活しなくてはいけない。
筆者の体験談を交えて、リゾートバイト中でも困らない・賢くリゾートバイトをやるコツを3つ紹介したい。
リゾートバイトを賢くやる3つのコツ
リゾートバイトをただやみくもにするのは良くない。
今後、リゾートバイトを始めるにあたって、少しだけやりやすくなるコツがこの3つ。
- 実家と仲良くする・安いアパートを借りる
- かならず貯金する
- リゾートバイト以外の収入源をもつ
1.実家と仲良くするか、一人暮らしの安いアパートを借りる
「リゾートバイトをする」と決めて、実家を出るときに反対された。何も県外で住み込みで働かなくったって、地元にも仕事はあるじゃないと諭(さと)される。実家にいたほうが貯金できるとも言われた。
しかし、今まで実家にいて貯金ができなかったからこそ、住み込みでやるしかないと思ったのだ。
親の反対を押し切ってまで、実家を出ると、なんとなく実家に頼るのが気まずい。
郵便物の転送がうまくいかなくて、実家に大事な郵便が届いてしまったら送ってほしいと頼んだり。
リゾートバイトが無事終わって、荷物を預かってほしいから受け取ってほしいと頼んだり。
細々としたことをやってもらえるのが家族で、その家族と仲良くないと負担が大きくなるのである。
だから、くれぐれも実家を飛び出してまでするものじゃないのがリゾートバイト。きちんとリゾートバイトをする目的を話して、わかってもらった上でやるのがいちばんいい。
それができないなら、貯金額が減っても安いアパートを借りておくのがおすすめである。
地方なら月2万円くらいでワンルームが借りられる。住民票をうつし、次のリゾートバイトまでの期間は、そこに滞在すればいい。冬服やスノボの板も置いておける。
どうしても実家に帰りたくない、頼れる兄弟姉妹もいない場合はそうするしかないのだ。
2.かならず貯金をする
お金は稼いだ分だけ使う主義。貯金なんてする気はない。リゾートバイトも貯金が目的ではない。
そんな風に思っていても、やはりお金がないと何もできないのだ。
お金がないと家は借りられない。お金がないと、安いホテルにも泊まれない。お金がないと、次の仕事を見つけるまで暮らせない。お金がないと、食事もできない。お金がないと、何もできない。
だから、人は自分の未来のために貯金をする。
「ワーホリ留学資金」「マイカー資金」「一人暮らし上京資金」など、貯金をする目的のほかに、「生活防衛貯金」を少しでもすること。
夢のためならがんばれると思う。だけど、その夢を叶えるためにはお金が必要。自分の夢以外の、お金つまり貯金があるだけで、心にも余裕ができる。
せっかく夢が叶っても、そのあとの未来の生活が辛かったら意味がない。
夢を叶えて、より良い生活をするためには、やっぱり貯金が大事なのである。
3.リゾートバイト以外の収入源をもつ
仕事なんていくらでもある。なんでもできる。と思っているなら大間違いで、雇われているなら尚更である。
2019年リゾートバイトの求人件数は、大手リゾートバイト派遣会社で3,000件(ピーク時)以上あったのに、同じ時期の2020年現在は200〜300件程度しかない。
あんなに選び放題だった求人案件。
もうリゾートバイトでは行きたいところに行けないのかもしれない。
そう考えると、リゾートバイトで行きたいところに行くのではなく、行きたいところは旅行するしかないのだ。
リゾートバイト以外の安定した収入源をつくるのが最重要ポイント。
副業時代に突入した今、派遣会社からの給料だけしか収入がないというのはこわい。
自分に合った続けやすい在宅でも可能な収入源を見つける、そして続けるのが2020年の課題だ。
2020年のリゾートバイト事情
新型コロナウイルスが、また流行るかもしれない。
休業要請の緩和に向けて、求人の先行募集も始まった。
問い合わせしても、その求人募集がなくなるかもしれないし、他の人に決まるかもしれない。
農業求人ばかりになったときも、なかなか決まらなかった。
住み込みバイトを雇うのは、感染するリスクが増えるということ。
働く場所と住む場所の両方を決めるのは、2020年かなり大変になってしまったということである。
ようやく決まった仕事も短期で、すぐ仕事がなくなるかもしれない。それでも働きたいという人だけ、リゾートバイトをしよう。
もちろん、賢くリゾートバイトをやっていくのがコツである。
2021年に向けてリゾートバイトの準備をしよう
求人ボックスのCMで、福原遥ちゃんが「バイトおわったら、いっしょに海行かない?」って誘ってくれた。
海がすぐ近くにあるリゾートバイト先は、ほんとうに海ばかり行ける。中抜け休みは、海で泳いで、お昼寝して、夕方からはがっつり仕事。
2020年の夏は、こんな風に過ごせないかもしれない。
しかし、来年2021年は暑い夏を過ごせるはず。そう願いながら、私はまたリゾートバイトを始める準備をする。